スキンケア

もうガサガサしない!手に優しい台所用洗剤と選び方のコツ

konatsu

<この記事を読んで分かること>

なぜ洗剤で手が荒れるのかを解説し、肌に優しい洗剤を選ぶコツや、手荒れを防ぐための習慣、さらにおすすめの商品が分かります。

もくじ

洗い物による手荒れ…つらいですよね

洗い物のたびに手がカサカサ…特に冬は手荒れがつらい。どれだけハンドクリームでケアしても改善しないと悩んでいませんか?
そんなときは「ハンドケア」より先に「洗剤の見直し」から始めてみましょう。

私も飲食店のキッチンで働いていた経験があり、何度も洗い物をする上にハンドクリームも塗り直すことができないので、いつも手肌がボロボロ。本当に困っていました。
しかし、洗浄力の強い業務用洗剤を、自分に合ったものに買い換えたことで、ずいぶん手荒れが改善した経験があります。
(この時に関しては、消耗品を選ばせてもらえる自由度の高い職場で助かりました…。)

この記事では、なぜ洗剤で手が荒れるのかをわかりやすく解説し、敏感肌でも安心して使える洗剤の選び方やおすすめ商品をご紹介します

なぜ洗剤を使うと肌が荒れるのか?

台所用洗剤は、もともと「食器の汚れ」を落とすために作られています。食器につく汚れの多くは油やタンパク質。そこで強力な合成界面活性剤が使われ、油汚れをしっかり落とせるよう設計されているのです。

しかし、私たちの手肌も同じように「タンパク質」と「皮脂」でできています。洗剤は食器の油汚れと一緒に、手肌に必要な皮脂までも洗い流してしまうのです。

さらに、洗剤に含まれる香料や防腐剤などの添加物が刺激となり、敏感肌や乾燥肌の人にとっては炎症やかゆみを引き起こすこともあります。

皮脂が奪われ、角質層がダメージを受けると、肌のバリア機能は低下。水分が逃げやすくなり、結果として乾燥やひび割れ、ひどい場合はあかぎれにつながってしまうのです。

つまり、洗剤の「強力すぎる洗浄力」と「添加物による刺激」が、手荒れの原因になっていると言えます。

肌に優しい洗剤の条件は?

手荒れを防ぐには、まず「どんな洗剤を選ぶか」が大切です。肌に優しい洗剤の条件は以下の2点です。

1. 必要以上に強力すぎない洗浄力

油汚れをスッキリ落とすことは大事ですが、洗浄力が強すぎると手肌の皮脂まで奪ってしまいます。日常の家庭料理程度の油汚れなら、マイルドな洗浄力で十分対応可能です。

私は、お皿やコップなどはマイルドな洗浄力のもの、汚れのしつこいフライパンだけに洗浄力の強いもの、と使い分けています。

2. 余計な成分を含まない

香料や着色料、防腐剤などは、香りや見た目を良くするために配合されているだけで、洗浄そのものには不要な成分です。特に、普段はなんともなくとも、手荒れをしてしまっている状態だと添加物が肌に影響を与えてしまうこともよくあります。敏感な肌には、無香料・無着色・低刺激のものを選ぶと安心です。

無添加の洗剤ならさらに安心

「肌に優しい洗剤を選びたい」と考えたときに、さらに安心感があるのが無添加タイプです。

無添加の台所用洗剤は、余計な香料や着色料を含まず、成分がシンプル。野菜や果物を洗えるものや、赤ちゃんの哺乳瓶にも使えるものがあり、家族全員で安心して利用できます。香料が入っていないため、布巾やタオルを洗う際にも香りが残らず快適です。

私自身は、メイク用のスポンジやブラシの洗浄にも無添加の台所用洗剤を活用しています。ファンデーションの油分もしっかり落ち、専用洗剤を使わなくてもきれいに仕上がるのが嬉しいポイントです。

ただし、台所用の洗剤は、衣類やメイクツール用の洗剤に比べてすすぎに時間がかかることがあります。特にメイク用品や布製品を洗ったあとは、しっかりすすいで残留を防ぎましょう。

肌に優しい洗剤を選ぶ具体的なコツ

毎日使う台所用洗剤は、選び方次第で手荒れのリスクを大きく減らせます。ここでは、科学的な根拠に基づいて押さえておきたいポイントをまとめます。

1. 成分表示を必ずチェックする

洗剤の肌への影響は「成分の種類」に左右されます。植物由来や石けん系など、マイルドな洗浄成分が含まれているかどうかを確認するのが第一歩です。
「無添加」と書かれていても、何が無添加なのかは商品によって異なるため、必ず裏面の表示を見て判断しましょう。

2. 界面活性剤の種類に注意する

界面活性剤は汚れを落とす中心的な成分ですが、種類によって刺激性が大きく異なります。

  • カチオン(陽イオン)系:殺菌力は強いですが、皮膚刺激が強く危険性が指摘されています。敏感肌には不向きです。
  • アニオン(陰イオン)系:一般的に多く使われていますが、種類によって刺激性に差があります。特に「SLS(ラウリル硫酸ナトリウム)」は刺激が強いことで知られています。
  • 石けん系やアミノ酸系(植物由来):天然油脂やヤシ油由来の成分で、刺激が少なく肌に優しいとされています。

できるだけ 石けん系・植物由来界面活性剤 を選ぶと安心です。

3. 合成香料・着色料・強い保存料は避ける

香りや見た目をよくするための合成香料・着色料・蛍光増白剤は、洗浄には不要な上にアレルギーや肌トラブルのリスクがあります。
肌が弱い方や赤ちゃんのいる家庭では、これらが「無添加」と明記されているものを選ぶのがおすすめです。

4. pH表示と肌質の相性を見る

  • 敏感肌や乳児には、中性または弱酸性の洗剤が適しています。
  • 皮膚科医の見解でも「敏感肌には弱酸性〜中性が安心」とされています。
  • 健康な肌であれば、アルカリ性(石けん系)でも問題になるケースは少なく、むしろ洗浄後に残留しにくい特徴があります。

原則として、肌に優しい順番は、弱酸性>中性>弱アルカリ性です。市販のよく落ちる台所用洗剤に多いのは中性洗剤ですが、弱酸性を謳うものもあります。逆に、肌に優しい石鹸由来の洗剤には意外に弱アルカリ性のものが多いです。

pH表示のまとめ

液性pH範囲
弱酸性約3.0~6.0
中性約6.0~8.0
弱アルカリ性約8.0~11.0
  • 弱酸性とは、一般的にpH3~6の範囲で、洗顔料やボディソープ、敏感肌向けの洗剤に多く使われます。
  • 中性は洗剤、純水などでpH6~8とされ、人体や肌と近いため刺激が少ないとされています。
  • 弱アルカリ性はpH8~11程度で、衣類の皮脂や油汚れに強い性質があります。

5. 安全そうに見える表記の落とし穴

  • 弱酸性:肌のpH(4.5〜6.5)に近いためマイルドですが、「アルカリ性=必ず悪い」というわけではありません。石けん系はアルカリ性でも、肌が自然に中和するため刺激が残りにくいことが確認されています。
  • 無添加:法的な規格がなく、メーカー独自の基準によるものが多いです。必ず「何が無添加なのか」を確認する必要があります。
  • 天然成分:「天然成分だから安全」とは限りません。(体質によってアレルギーを起こすことも)。

表記だけに惑わされず、成分内容をチェックし、自分の肌に合うかどうか試してみることが大切です。

6. 医学的な試験済みかどうか確認する

「皮膚科学的試験済み」「アレルギーテスト済み」と表記されている製品は、医学的に検証された信頼性が高いものです。口コミや使用感と併せて参考にすると安心です。

7. すすぎを十分に行う

どんなに肌に優しい成分でも、洗剤が肌や布巾に残れば刺激の原因になります。しっかりすすぐことが肌トラブル予防につながります。

洗剤選びよりも重要な手荒れを防ぐコツ

肌に優しい洗剤を使うことは大切ですが、それだけでは手荒れを完全に防ぐことはできません。実は、日々のちょっとした工夫こそが大きな差を生みます。ここでは、すぐに実践できる手荒れ防止の習慣をご紹介します。

ゴム手袋を使う

最も確実な手荒れ対策は、直接洗剤やお湯に触れないこと。ゴム手袋やビニール手袋を着ければ、皮脂や角質層が傷つくのを防げます。
最近は手にフィットして作業しやすいタイプや、内側がコットン加工されて蒸れにくいタイプもあり、快適に使えるものが増えています。
また、手のサイズに合ったものを選ぶこともストレスなく使えるコツです。

ぬるま湯で洗う

お湯の温度が高いほど皮脂は落ちやすく、乾燥の原因になります。油汚れが落ちやすいからと熱いお湯を使うのは逆効果。どうしても熱いお湯で汚れを落としたい時は、必ず厚手のゴム手袋を着用しましょう。
30〜35℃程度の「だいぶぬるいな〜」くらいの温度のぬるま湯を使うと、汚れを落としつつも肌の乾燥を防げます。

洗い物の後に手の水分をしっかりと拭き取る

見落とされがちなのが「拭き取り」。濡れたままの手を放置すると、蒸発する際に肌の水分まで一緒に奪ってしまいます。
タオルで擦らないように注意しながら、指の間や手首まできちんと水分を拭き取ることで、手荒れをかなり予防できます。
意外にも、これは効果が高いのでぜひ注意してみてください!

水仕事が終わったらローション+ハンドクリームで保湿をする

水分を拭き取ったあとは、ハンドクリームをしっかりと塗りこんで落としてしまった皮脂を補いましょう。
また、一度乾いてしまって手には保湿成分が浸透しないので、一度ローションで水分を補ってから、ハンドクリームで油分を重ねてフタをするのがおすすめです。
特に空気が乾燥しやすい冬場は、この2段階保湿は効果が高いです。
ローションは安いもので十分。私はドラッグストアで最安値クラスの化粧水を購入して、遠慮なく使用しています。

肌に優しいおすすめ商品の紹介

合成界面活性剤などの手荒れに繋がりやすい成分が使用されていない、手肌に優しい台所用洗剤をご紹介します。量販店やインターネット通販で手に入りやすい商品の中から、選りすぐりの12点をまとめました。

1.商品情報一覧

2.商品紹介

シャボン玉せっけん「台所用せっけん 固形タイプ」

純石けん分99%の無添加固形石けん。香料・着色料・合成界面活性剤などを一切含まず、敏感肌の人にも安心です。泡切れが良く油汚れもしっかり落とせ、環境にも優しいのが特長。液体洗剤より肌に優しいのに、スポンジやまな板まで衛生的に洗えます。

ミヨシ石鹸「食器洗いせっけん」

100%天然由来の純石けん成分で作られた液体タイプ。無香料で食器に匂い移りしにくく、泡切れも良好。手荒れに悩む人に特におすすめです。

サラヤ「アラウ. 台所用・食器用せっけん」

純せっけん分30%を使用し、合成界面活性剤や香料は不使用。シソ葉エキスやアロエエキスなど植物由来の保湿成分を配合し、手肌にやさしい仕上がり。ラベンダー油とスペアミント油の爽やかな天然の香りも楽しめます。

松山油脂「台所用液体せっけん」

合成界面活性剤無添加。パーム核油やべに花油を原料に、昔ながらの釜焚き製法で作られた液体石けん。たっぷり泡立ち、すすぎも早いのが特徴。哺乳瓶の洗浄にも使える安心設計です。

サラヤ「ヤシノミ洗剤」

ヤシ油由来の界面活性剤を使用。無香料・無着色で皮ふ刺激テスト済み。高い生分解性を持ち、環境にやさしい点でも評価されています。台所用洗剤のロングセラー商品。
ドラッグストアなどで手に入りやすいのも嬉しい。

パックスナチュロン「台所のせっけん」

植物油を原料とした液体石けん。泡立ちが良く、泡切れが早いためすすぎが簡単。合成界面活性剤を含まないため、敏感肌の人も安心して使える製品です。

シャボン玉せっけん「台所用せっけん 泡タイプ」

プッシュするだけで泡が出る便利なタイプ。泡立てる手間がなくサッと使えて、かつ、手肌に優しい仕様です。合成香料・着色料・保存料不使用の無添加石けん。

ボーソー油脂「米ぬか台所用液体せっけん」

米ぬか脂肪酸を配合した植物性石けん。昔から手肌の美容に良いと言われる米ぬか活用が魅力。柑橘系の爽やかな香りが特徴で、食器洗いを快適にしてくれます。ただし、香料が仕様されているので敏感な方は注意です。

ミマスクリーンケア「緑の魔女 キッチン」

天然植物由来の界面活性剤を使用し、高い洗浄力と生分解性を実現。弱酸性で手肌にやさしく、さらにフルーツ酸を配合して製品をマイルドに調整。排水管の浄化作用もあるユニークな商品です。フルーツ酸のAHAは化粧品にも使われる美容成分ですが、ピーリング効果があるので、念の為使用後はしっかりと洗い流しましょう。

木村石鹸「SOMALI 台所用石けん」

石けんをベースに植物由来の界面活性剤を配合。保湿成分グリセリンやトレハロース入りで、敏感肌に配慮したつくり。オレンジオイルを加えることで油汚れへの対応力を高めています。香りも自然で爽やか。ちょっと高価なところが難点。

ブルーシーインターナショナル「ココナツ洗剤」

100%ヤシ由来の植物性洗浄成分を使用。合成香料や着色料を一切含まず、野菜や果物の洗浄から赤ちゃんの哺乳瓶、ペットのケアまで幅広く使える万能洗剤。中性タイプで肌への刺激も少ないのが特長です。洗濯・掃除・ボディソープやハンドソープとしても使用でき、家中これ一本で洗えるのも魅力的。

カネヨ石鹸「無添加 食器用液体せっけん」

純石けん分30%配合。香料・着色料・防腐剤を一切使わない無添加タイプ。安全性・シンプルさ・コスパのバランスが取れた商品です。

まとめ

毎日の食器洗いは欠かせない家事だからこそ、手荒れと上手に付き合う工夫が大切です。
「洗剤の見直し」+「ちょっとした習慣」で、驚くほど手のコンディションが変わります。
ぜひ自分に合った台所用洗剤を取り入れて、手肌をいたわりながら快適なキッチン時間を過ごしてください。

ABOUT ME
管理人(こなつ)
管理人(こなつ)
料理人、自然派ワインショップ勤務を経験。調理師・製菓衛生師・ソムリエ資格を保有。 無理なダイエットで心身を崩した経験から、体にやさしい食事と暮らしに関心を持つように。 現在は会社員として働きながら、飲食業界で培った知識を活かし、がんばらず、ゆる〜く続けられる無添加ライフのアイデアを発信しています。 ダイエット情報オタク、成分表示読みオタクです。
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