無添加・オーガニック

市販めんつゆは体に悪いの?成分表示から解説する上手な選び方とおすすめ商品紹介

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もくじ

万能調味料「めんつゆ」を安心して使うために

夏のそうめんには欠かせない「めんつゆ」。煮物や丼の味付けなど、一年を通して使える万能調味料でもあります。家族でそうめんをすると、一食でかなりの量を消費することも。だからこそ、めんつゆの品質にはこだわりたいところです。一方で、市販めんつゆの魅力はその“手軽さと価格の安さ”。便利さと安心感のバランスをどう取るかが、賢い選び方のポイントです。

「めんつゆは体に悪い?」

結論から言えば、めんつゆを料理の味付け程度に使う分には、体に悪いということはありません
市販のめんつゆを少量摂ったからといって、健康を大きく害する心配はほぼ不要です。

ただし、多くの市販品には「できれば摂りすぎない方がよい添加物」や「注意したい成分」が含まれているのも事実です。ここでは代表的な成分を解説します。

めんつゆに含まれる代表的な添加物

1. ぶどう糖果糖液糖(異性化糖)

  • 原料・製法:とうもろこしやジャガイモのでん粉を分解し、一部を果糖に変換して作られる甘味料。清涼飲料水や菓子類に広く使用。
  • 問題点:液状のため吸収が速く、血糖値が急上昇しやすい。肥満、糖尿病、脂肪肝など生活習慣病リスクとの関連が指摘されています【国立健康・栄養研究所】。
  • 注意点:冷たい食品のほうが甘みを強く感じるため、煮物など温かい料理にめんつゆを使うとつい入れすぎになりがち。

2. たん白加水分解物

  • 原料・製法:大豆や小麦などのたん白質を酸や酵素で分解して作る。
  • 特徴:アミノ酸やペプチドを含み、強いうま味・コクを与える。保存性や加熱耐性に優れる。
  • 懸念点
    • 「うま味調味料」の一種であり、自然界には存在しない強いうま味のため、濃い味付けに慣れてしまう可能性。
    • 原料に大豆・小麦が多く、アレルギーのリスクあり。
    • 酸分解法では「3-MCPD」など副生成物が生じるが、これは国際基準で規制されており通常使用では安全とされます【FAO/WHO】。

3. 調味料(アミノ酸等)

  • 中身:グルタミン酸ナトリウム(MSG)、イノシン酸、グアニル酸など。サトウキビやタピオカを発酵して精製。
  • 特徴:クリアでストレートなうま味。
  • 健康面
    • 「発がん性がある」といった噂は科学的根拠が乏しいとされます【厚生労働省/国立健康・栄養研究所】。
    • 適量なら減塩につながるメリットもある。
    • ただし、うま味で食欲が増進し、結果的に食べすぎや塩分過多になりやすい点が注意点。

4. ○○エキス(魚介エキス・酵母エキスなど)

  • 原料:肉・魚・野菜・酵母などを煮出したり発酵させて濃縮。
  • 特徴:うま味だけでなく、原料の風味が残る。
  • 注意点:エキスといっても加工食品であり、実際の素材を煮出したスープとは別物。加工度が高いものも多く、原料の質は不透明。

5. デキストリン

  • 原料:でん粉を分解して得られる多糖類。粉末スープや調味料の安定剤・増量剤・とろみをつけるための増粘剤として利用。
  • 健康面:基本的には消化されやすい炭水化物で安全性は高いとされる【FDA/厚労省】。
    ただし、「栄養的価値は低く、糖質の取りすぎになりやすい」点がデメリット。実際に添加されているのはごく少量なので問題はないが、あえて摂取したい成分ではない。
  • めんつゆに添加されているデキストリンは、糖の吸収を穏やかにすると言われる「難消化性デキストリン」とは別物

6. アルコール

  • 用途:防腐や風味の安定化のために添加。
  • 注意点:加熱調理でほとんど揮発するため、健康リスクは小さい。ただし、子どもやアルコールに敏感な人は避けたい成分。

「めんつゆ」の危険性をまとめると・・・

  • めんつゆを「味付けに少量使う」程度なら健康に悪影響は少ない。
  • ただし、ぶどう糖果糖液糖や強いうま味調味料に頼りすぎると、味覚が濃い味に偏ったり、糖質・塩分過多になりやすい点は注意。
  • より安心したい場合は、「無添加」「だし素材のみ使用」と明記されたものを選ぶと良いでしょう。

手作りの「めんつゆ」でもっと安心

めんつゆの材料は 醤油・みりん・酒(または砂糖)・出汁(昆布/かつお節/干し椎茸) と、どれも家庭にある調味料ばかり。分量を「何対何」で覚えてしまえば意外と手軽に作れます。

✅手作りめんつゆのメリット

  • 添加物を気にせず安心して使える
  • 出汁の濃さや甘さを好みに調整できる
  • 市販のこだわり商品より安く仕上がる

⚠️ デメリット

  • 作る手間がかかる
  • 粗熱を取って冷ますのが面倒
  • 保存に気をつかう必要がある
  • 市販品より日持ちが短め

📝 作るときのポイント

  • 水を入れない濃縮タイプにすると、日持ちがよく便利。
  • 昆布やかつお節を一から揃えるのも良いですが、出汁パックを活用するとぐっと手軽。我が家はもっぱら出汁パック派。特にかつお系は香りが強く、めんつゆらしい風味に仕上がるのでおすすめです。
  • 「きび糖」「三温糖」「黒糖」など、砂糖の種類を変えるとコクや風味が調整できます。
     ※はちみつは体に良い食材ですが、めんつゆには花の香りや爽やかさがあまり相性がよくない印象です。

<自家製・濃縮めんつゆレシピ>

めんつゆと同量の水で薄めて使えます。氷をたっぷり入れるときも濃さを調整できるのが嬉しい!

【材料】

醤油     300cc
みりん    200cc
酒      100cc
出汁パック  中身の粉大さじ2(もしくは大きめの出汁パック1個)

覚えやすい配合
  • 醤油:みりん:酒 = 3:2:1
  • 醤油:みりん = 1:1
  • 醤油:みりん:砂糖 = 2:1:0.5〜1
【作り方】
  1. みりんと酒を沸騰させて、弱火で2〜3分フツフツとさせてアルコールを飛ばす(味や香りにアルコール感がなくなればOK。甘めが好きならここで砂糖を加える。)
  2. 醤油を入れて、ごく弱火で5分ほど煮る
  3. 出汁粉(もしくは出汁パック)を入れてごく弱火で1分ほど煮て、そのまま粗熱をとる
  4. 出汁パックを入れている場合は、パックをよく絞って取り出す
  5. 煮沸などで消毒をした保存瓶に入れて保存し、2週間程度で使い切る

安心な市販の「めんつゆ」おすすめ商品紹介

もちろん、めんつゆは手作りするのが最も安心ですが、毎回作るのは手間がかかり、忙しい毎日の中では、市販品を活用するほうが現実的です。そこでこの記事では、市販品の中でも原材料にこだわった“安心できるめんつゆ”を厳選してご紹介します!

①安心度②コスパ③手に入りやすさ・使いやすさ などを総合的に判断し、個人的オススメ度も記載しました。

※価格は2025年9月のものです。

スーパーで買えるおすすめ商品

イオンで見つけた品質の良いめんつゆをご紹介します!

創味食品 創味のつゆ

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スーパーでもよく見かける定番商品。比較的シンプルな原材料で作られており、家庭用はもちろん飲食店でも広く使われています。万能調味料として安心して使えるおすすめの一本です。

公式価格:500ml / 584円(税込)

出典:創味食品

原材料:
しょうゆ(国内製造)、砂糖、食塩、削りぶし(かつお、さば)、醗酵調味料、にぼし/調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、(一部に小麦・さば・大豆を含む)

永坂更科 布屋太兵衛 そうめんつゆ(ストレート)

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老舗のお蕎麦屋さんが手がけるめんつゆ。スーパーで見かける商品の中ではめずらしく化学調味料無添加で、とてもナチュラルな成分構成です。缶入りなので保存料に頼らず作られており、使い切りやすいのが安心ポイント。同シリーズの蕎麦つゆも同様に無添加でおすすめです。
ただし、取り扱い店舗はあまり多くなく、バラ売りを見つけたらラッキー。通販では15本セットでの販売になります。

公式価格:1缶190g×15缶 / 6,002円(税込)

出典:永坂更科 布屋太兵衛

原材料:
しょうゆ(小麦・大豆を含む)(国内製造)、かれぶし(かつお)(国内製造)、砂糖、みりん

永坂更科 布屋太兵衛ネットショッピング:リンクはこちら

丸天醤油 揖保のつゆ(ストレート)

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完全な無添加ではありませんが、自然由来の糖類を使用し、原材料の大部分がシンプルな調味料で構成されている点が安心できるポイントです。

公式価格:400ml/ 453円(税込)

出典:丸天醤油

原材料:
醤油(大豆・小麦を含む)(国内製造)、糖類(砂糖、水飴)、節(かつお、宗田かつお、さば、うるめ)、蛋白加水分解物、食塩、かつお節エキス、みりん、醸造酢、昆布、酵母エキス、椎茸エキス/アルコール

カルディで買えるおすすめ商品

カルディといえば“もへじ”ブランドが有名ですが、めんつゆは取り扱いがありませんでした。その代わりに見つけたのが『創味のつゆ』の小分けタイプ。使い切りサイズなので、一人暮らしの方や“いつでも新鮮なめんつゆを楽しみたい”方にとてもおすすめです。

出典:創味食品

成城石井買えるおすすめ商品

素材や味にこだわったワンランク上の調味料が揃う成城石井。成城石井で取り扱いのある品質の良いめんつゆをご紹介します!

成城石井 鰹と昆布の旨だしそばつゆ(ストレート)

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成城石井オリジナルのめんつゆ。小豆島産丸大豆醤油をベースに、厳選素材・無添加で作られています。瀬戸内産干しエビの旨みが加えられている点も風味豊かなポイント。

公式価格:300ml/ 366円(税込)

出典:成城石井

原材料:
しょうゆ(小豆島製造)、みりん、砂糖、かつお削りぶし、そうだかつお削りぶし、食塩、米酢、こんぶ、乾しいたけ、干しえび、(一部に小麦・えび・大豆を含む)

にんべん 有機つゆの素(3倍濃縮)

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有機しょうゆや有機砂糖などオーガニック素材をベースに、国内製造の鰹節や北海道産昆布、沖縄の塩を合わせたつゆ。すべて有機JAS認定工場で作られた安心の一本です。

「にんべん」のつゆシリーズはどれも化学調味料が少なく品質が良いですが、特に『有機』『ゴールド』が商品名についているものは厳選した原材料で作られておりオススメです。

公式価格:300ml/ 567円(税込)

出典:株式会社にんべん

原材料:
有機しょうゆ(国内製造)、有機砂糖、有機醸造調味料、食塩、かつおぶし、酵母エキス、そうだがつおぶし、こんぶ、有機りんご酢、(一部に小麦・大豆・りんごを含む)

にんべん 公式ネットショップ:リンクはこちら

通販で買えるおすすめ商品

本気で“無添加”“有機”にこだわるなら、やっぱり通販がおすすめ。お店ではなかなか出会えないニッチな商品も揃っていて、選ぶ楽しみも広がります。ここでは、その中から選りすぐりのおすすめ商品をご紹介します!

寺岡有機醸造株式会社 寺岡家の有機めんつゆ(2倍濃縮)

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寺岡有機醸造は、明治20年の創業以来“有機”にこだわり続けてきた老舗メーカー。オーガニックにこだわりのあるユーザーから信頼されているメーカーです。その寺岡有機醸造が手掛ける有機JAS認証を取得した「有機めんつゆ」は、有機醤油をベースに、かつおだし・煮干・しいたけの旨みを合わせた、素朴ながらも風味豊かな一本です。

公式価格:240ml/ 592円(税込)

出典:寺岡有機醸造株式会社

原材料:
有機しょうゆ(大豆・小麦を含む)(国内製造)、有機砂糖、かつお節だし、食塩、煮干エキス、しいたけエキス、酵母エキス

寺岡有機醸造株式会社 公式オンラインショップ:リンクはこちら

オーサワジャパン オーサワの有機めんつゆ(2倍濃縮)

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オーサワジャパンは自然食品や、マクロビオティック食品を中心に厳選したアイテムを取り扱うメーカーです。「オーサワの有機めんつゆ」は、国産椎茸と有機野菜の旨みを凝縮。マクロビオティック向けに砂糖・動物性原料不使用の植物性めんつゆです。ベジタリアンの方でも安心して召し上がれます。

公式価格:310ml/ 734円(税込)

出典:オーサワジャパン

原材料:
有機醤油、有機米醗酵調味料、有機玉ねぎ(国産)、昆布(国産)、有機にんじん(国産)、有機米酢、有機乾しいたけ・有機キャベツ(国産)、食塩(天日塩)、麦芽水飴

オーサワジャパン 公式通販:リンクはこちら

光食品 有機めんつゆ(2倍濃縮)

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国産有機丸大豆醤油を1年以上熟成し、自社でとった鰹節と昆布だし、有機砂糖・有機純米料理酒・シママース塩を使用。保存料・化学調味料不使用で、香り豊かな本格派の有機めんつゆです。

公式価格:300ml/ 510円(税込)

出典:光食品

原材料:
有機しょうゆ(本醸造)(大豆、小麦を含む)、有機砂糖、有機米醗酵調味料、かつおぶし、こんぶ、食塩

オーサワジャパン公式通販 取り扱いページ:リンクはこちら

株式会社創建社 創健社 つゆの素(ストレート)

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金笛醤油をベースに、焼津・枕崎のかつお節やさば節、北海道産昆布の旨みを合わせた、風味豊かで使いやすいストレートつゆ。

公式価格:500ml/ 422円(税込)

出典:株式会社創建社

原材料:
しょうゆ(国内製造)、砂糖、だし(かつおぶし、さばぶし、昆布)、食塩、酵母エキス、醸造酢、(一部に大豆・小麦・さば・りんごを含む)

創建社 オンラインショップ:リンクはこちら

弓削多醤油 有機だしつゆ

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弓削多醤油は、大正12年創業で、前身を含め約200年以上の歴史があります。「安心でおいしい醤油」を信条に醤油を醸造されており、その醤油を使っためんつゆも素材の旨みが活きた上品な味わいです。

公式価格:300ml / 1,036円(税込)

出典:弓削田醤油

原材料:
有機醤油〔有機大豆(国産)、有機小麦(国産)、食塩〕、有機米発酵調味料、鰹削り節、昆布、椎茸

弓削多醤油Yahoo店:リンクはこちら

松本醤油店 初雁めんつゆ2倍濃縮

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厳選された大豆と小麦を原料とし、木桶で計2年天然熟成させた松本醤油店の再仕込醤油「はつかり醤油」を使っためんつゆ。旨みが強くと香り高い醤油の魅力を活かした逸品です。

公式価格:500ml / 851円(税込)

出典:松本醤油店オンラインショップ

原材料:
醤油、発酵調味料、かつおぶしだし、昆布だし、かつお削り節、昆布

松本醤油店 オンラインショップ:リンクはこちら

チョーコー醤油 かつおつゆ・あごつゆ・えびつゆ

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和食の原点である醤油・味噌の伝統的な醸造技術を大切に守り、原材料へのこだわった調味料造りをしている長崎のメーカー、チョーコー醤油が作るめんつゆは、「かつお」「あご(飛魚)」「えび」の3種類があり、使い分けるのも楽しいです。

公式価格:400ml / 550円(税込)

出典:チョーコー公式オンラインショップ

原材料(かつお):
しょうゆ(小麦・大豆を含む)(国内製造)、砂糖、みりん、食塩、かつお枯れ節、かつお節、酵母エキス、魚貝エキス、醸造酢、こんぶ

チョーコー醤油 公式オンラインショップ:リンクはこちら

キッコーマン BLENDER’S PRIDE だしつゆ

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日本だけでなく、今や世界に知られる醤油ブランド・キッコーマンの技術の粋を集めたシリーズ”BLENDER’S PRIDE”のだしつゆは、独自ブレンドの“かえし”で素材の個性を引き出した濃厚な味わい。パッケージもおしゃれで贈り物にも喜ばれそう!

公式価格:500ml / 1,080円(税込)

出典:キッコーマンオフィシャルオンラインショップ

原材料:
醤油、発酵調味料、かつおぶしだし、昆布だし、かつしょうゆ(大豆・小麦を含む)(国内製造)、砂糖、節(かつお、さば、いわし、まぐろ)、食塩、小麦発酵調味液、みりん、酵母エキス、昆布だし

キッコーマン オフィシャルオンラインショップ:リンクはこちら

まとめ

市販のめんつゆは“体に悪い”と一概に言えるものではなく、成分表示を理解して選べば安心して楽しめます。普段使いはシンプルな原材料のものを、こだわりたいときは無添加や有機の商品を。さらに手作りを取り入れれば、味わいもぐっと広がります。

毎日の食卓に、夏に家族でそうめんの日に、安心で美味しいめんつゆと一緒に楽しんでくださいね。

ABOUT ME
管理人(こなつ)
管理人(こなつ)
料理人、自然派ワインショップ勤務を経験。調理師・製菓衛生師・ソムリエ資格を保有。 無理なダイエットで心身を崩した経験から、体にやさしい食事と暮らしに関心を持つように。 現在は会社員として働きながら、飲食業界で培った知識を活かし、がんばらず、ゆる〜く続けられる無添加ライフのアイデアを発信しています。 ダイエット情報オタク、成分表示読みオタクです。
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